はじめに
先日の記事で触れたトラックパッド付の外付けキーボード FMV Mobile Keyboard が届いたので、早速使ってみました。
FMV Mobile Keyboardのレビュー
FMV Mobile Keyboardの内容物
箱がApple製品のような美しさです。
中には本体と、ケーブル2本の箱が入っています。
本体の下には説明書類。
本体を持った感じはかなり軽く感じました。持ち運びに便利そうです。
FMV Mobile Keyboardのケーブル
キーボードとパソコンをつなぐケーブルはUSB Type-AとUSB Type-Cが用意されています。
ケーブルの長さはおよそ1mです。
キーボード側の端子はL字型で線が横方向に出るようになっています。
パソコン側の端子は、Type-Cケーブルの場合は横方向、Type-Aの場合は縦方向となっています。
私の場合、デスクトップパソコン側は縦方向の方が都合がよかったため、Type-Aケーブルで接続を行いました。
電源をOFFにした状態で接続することで、有線接続で動作してくれます。
有線なので当然に反応はよいです。
FMV Mobile Keyboardのトラックパッド
トラックパッドは問題なく2本指、3本指のジェスチャーまで認識してくれました。
トラックパッド上での指の滑りはやや悪いように感じました。Macbookのすべりの良さに慣れているので、すこしひっかかりを感じます。
また、横幅は十分(約9.8cm)ですが縦幅がやや短め(約4.5cm)なので、縦スクロールを行うときに少々窮屈さを感じました。
左右クリックが物理ボタンになっているのは良し悪しだと思います。Macbookに慣れていると片手で左クリック+ドラッグをしようとするとクリックとドラッグを別の指で行わなければいけないのは不自由です(Macbookの場合トラックパッド自体をボタンとして押し込めるので、同じ指を押し込んだままドラッグできる)。とはいえ、これは慣れれば問題ないかと思います。
FMV Mobile Keyboardのバックライト
バックライトはFnキー+Spaceキーで3段階に調節できます。
以前レビューしたZenbook Pro 16X OLEDの場合だと、斜め方向から見たときにキーの隙間から漏れる光が強くてまぶしいという問題がありました。
このFMV Mobile Keyboardでも光は漏れてくるのですが、非常に淡い光でまったくまぶしくありません。こちらはわざとデザインでキーの周囲が光るようにしているのかもしれませんね。
写真だと分かりにくいかもしれませんが3段階切り替えた写真を載せておきます(これ以外にOFFの状態があります)。
1段階目
2段階目
3段階目
FMV Mobile Keyboardのキーボード設定
キーボード入力をしていて記号が印字通りに出てこない(「8」を押しても左カッコが出なかった)という現象がありました。
これはモードがWindows向けになっていないことが原因でした。
モードの切り替えはFnキー+F1キーで行います。
右上のInsertキー上部にモードを示すライトが付いていて、Windowsの場合はライトが3つ光るモードを使用します。
ちなみに左と右の2つが光るのはMac、右2つが光るのはiOS用のモードになります。
FMV Mobile Keyboardのタイピング
叩き心地
ここまで記事をタイピングしてきましたが、SurfaceやMacbookに慣れている身としてはキーストロークは非常に心地よい感触だと感じています。
ポータブルキーボードだとキーの形が統一されておらず、変に小さいキーがあったりするものですが、このキーボードはそんなこともありません。
家のデスクに据え置きで使っても全然問題のない快適さを持っていると思います。
唯一気になったのはキーを押したときに若干軋みのようなものが発生する場合があります(キーと本体がこすれるような感覚)。ただ、これはこのキーボードに限った話ではありませんね。
キーボードには元からわずかに傾斜がついていますが、傾斜を調整できないのは気になる方もいらっしゃるかもしれません。
静音性
背面全体にゴムパッドが付いていることで静音性を高めているということですが、静かなカフェや図書館でタイピングした場合は気になると思います。
別のところで書いた軋み音や、カチャカチャした感じの音はします。
ゆっくり弱い力でタイピングすればそれなりに静かにはなりますが、本気で速く打とうとするとカチャカチャ鳴ります。
一般的なノートパソコン程度には音は出ると考えてよいと思います。
FMV Mobile KeyboardのBluetooth接続
Bluetooth接続時の動作も試しました(パソコンのマザーボードはPRIME X670E-PRO WIFI-CSMです)。
文字の入力、マウスポインターの移動、スクロールの操作のいずれも、ほとんど遅延を感じさせず、とてもキビキビと動いてくれています。
ストレスを感じるような遅れはありません。
ちなみに、有線接続もできるのだからと本製品単体でBluetooth接続ができるのか試しましたが、ペアリング中はキーボードの電源をONにして有線接続を解除する必要があります。接続完了までの間にパソコン側で操作が必要であり、その操作を行うためには有線接続をしないといけないので、さすがに本製品単体で完結することはできませんでした。
パソコンがタッチ操作に対応していない限り、別でマウス等のデバイスが必要となります。
FMV Mobile Keyboardの説明書
説明書は下記マニュアルのページ(「FMV Mobile Keyboard」のところ)でオンライン公開されています。
キーボードのマニュアル・関連アプリ(その他周辺機器のダウンロード) – FMVサポート : 富士通パソコン
FMV Mobile KeyboardのBluetooth 不満点
この項は随時書き足していきます。
きしみ
上でも書きましたがキーと本体が擦れるような感触になる場合があります。特にEnterキーで多い気がしますね。
HomeキーとEndキー
使ってすぐ不便さを感じたのが、HomeとEndに専用キーが割り当てられていないということです。
PgUp、PgDnと合わせて上下左右ボタンにFnキーとの組み合わせで割り当てられています。
これは慣れるまでに少々時間がかかりそうな気がします。
とはいえ、それらのキーを入れるためにどこかのキーの形をいびつにするくらいなら、こちらの方がはるかに良いとは思います。
Bluetooth接続時の動作
Bluetooth接続時、たまにカーソルが意図しない位置に飛ぶことがあります。反応速度が良いとはいえ、有線接続に比べると動作が安定しない感はありますね(もっともこれは通信環境が原因かもしれず、キーボードの問題ではないかもしれません)。
まとめ
自宅にあるデスクトップのWindowsパソコンで使う上で、省スペース性、使い心地と何をとっても私には申し分ない製品でした。
(ここはどう感じるか個人差が大きいとは思いますが)質感についても安っぽい感じがせず、適度に高級感もあって私としては愛着を感じる製品でした。
トラックパッドの縦の長さだけはもう少しあったらうれしかったですが、携帯性とトレードオフになるので致し方ないところかもしれません。
大切に長く使っていきたいと思います。