イージーオーダーのスーツとは
オーダースーツには、大きく3つの分類があります。
- フルオーダー
- イージーオーダー
- パターンオーダー
フルオーダーは、型紙を一から作る製法です。手間がかかる分、価格も高くなります。
パターンオーダーは、大手紳士服チェーンなどが力を入れている方式で、決まった型紙を組み合わせます。価格を抑えることができますが、細かい体形補正は加えることができません。
イージーオーダーも決まった型紙を組み合わせますが、ある程度の体形補正にも対応できるところがパターンオーダーと異なります。フルオーダーとパターンオーダーの中間的な製法です。
ユザワヤのイージーオーダースーツ
先日、ユザワヤでイージーオーダーを発注したのですが、お店に行ってから失敗したなと思ったことがありました。
それは、事前に十分にイメージを固めずに行ったことです。
お店に行って、スーツの利用目的を伝えたら、あとは定員さんがお勧めの色やサイズ感、デザインをどんどん提案してくれるのかなと思っていたのですが、提案はほとんどなかったんですよね(店舗や店員さんにもよると思うので、ユザワヤがみんなそうなのかは分かりません)。
イージーオーダーの手順
布を選ぶ
まず、最初に布を選ぶところからスタートしました。これに、予想外に時間を取られました。
予算にもよるのですが、私の場合、20種類くらいだったでしょうか。
その中から気になった生地を手に取って、選びました。
これに関しては、お店に行かないとどんな生地が置かれているか分からないので、時間があるならば事前に足を運んで、目星をつけておけばよかったです。
採寸
当然、採寸があります。
これは計ってもらうだけなので、特別なことはありません。
ただ、一つ動揺したのは、左右の袖の長さ。腕の長さが左右違くて、当然のように、袖の長さも左右違く作るように話が進んでいったのですが、「それだと、中に着るワイシャツもオーダーで腕の長さにあってるのにしないとおかしなことにならないか?」と思いました。
後から調べると、
- 腕の長さが左右違うのは割と一般的
- 袖の長さを左右違くするのも普通だが、私が心配したような理由から、あえて袖の長さは左右変えずに一緒にする人もいる
- ワイシャツの袖は基本的には長めにできていて、長すぎるときのために、袖口のボタンはきつめのものが用意されている
というようなことが分かりました。
私は身長に対して腕が長めなのですが、どうも、普段私が来ているワイシャツの袖の長さは、本来欲しい長さよりも短めなのではないかという気がしてきました。
今後は、できるだけちゃんとした長さのシャツを探して着たいと思います(でないと、作ったスーツの袖口との位置関係がおかしなことになる)。
デザインを決める
一番失敗したなと思ったのがここです。
ボタンはダブルなのか、シングルなのか。ポケットの角度はまっすぐか斜めか。袖口は手の甲にかかるくらいにするのか、手首くらいにするのか。
思いのほか決めなければならない項目がたくさんありました。
「こういう目的ならこれがお勧め」というのは特にないらしく、すべて自分で決めるしかありませんでした。しかし、事前にイメージを固めていたわけではないので、正直困ってしまいました。
結局、できるだけ長く使いたいという気持ちがあったので、全体的に、一番オーソドックスらしきものを選択していきました。
全部は書きませんが、選んだ項目の一例を挙げておくと、
ジャケット
- シングルかダブルか
- ボタンの数
- 袖ボタンの数
- ポケットが真っ直ぐか斜めか
- 裾の長さを長めや短めにするかどうか
- 内側にネームを刺繍するか(する場合の表記)
スラックス
- タックの有無
- 後ろポケットのフタ
ベスト
- シングルかダブルか
- ボタンの数
などがありました。
まとめ
イージーオーダーは、手ごろな価格でフルオーダーに近いスーツを作ってもらえます。
お店ですべて決めようと思うと大変なので、事前に下見をして布を選んでおいたり、スーツについて基礎知識をつけておいて、予めイメージを固めておいたりすると、当日スムーズに発注できると思います。
今回の件が終わるまですっかり忘れていたのですが、昔、こんな本を購入していました↓
専門的な内容を期待している方には物足りないようですが(amazonのレビューを見た)、私は改めて読み返して、事前に読んでおけばよかったなあと思いました。
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