ルービックキューブという、3×3×3の立方体型のパズルがあります。
ルービックキューブというのは製品名で他社は使えないため、他社製品も含めた場合はマジックキューブやスピードキューブ、あるいは単にキューブなどと呼ばれているようです。
今販売されているキューブの中で性能が良いとされているものの一つがガンキューブ(GAN CUBE)シリーズです。
特徴は、周りを他のピースで囲まれたピースをセンターピースと言いますが、センターピースの形が丸いです。
これによって、通常のルービックキューブはきっちりピースを回し切らないと別方向に動かせないところが、多少ずれた状態でも回せるようになります。
さらに、ガンキューブの多くのモデルではピースに磁石が内臓されています。
これによって、回したときにピッタリと正しい位置に収まりやすくなります。
それだけではなく、回転がスムーズで力が必要なく、音も静かです。
申し訳ないくらいに、ありとあらゆる面でルービックキューブを上回る性能を誇っており、キューブを揃える競技でもよく使われています。
先日、親戚の子どもの小学生にキューブをプレゼントする機会があり、どのキューブにしようか迷いました。
ルービックキューブも昔のものに比べて性能は上がっているので、もちろん選択肢には入れていました。
しかし、ここは憧れのガンキューブを自分も見てみたいという気持ちが勝りました。
いざ、ガンキューブを買おうと思ったとき、モデルがあまりにたくさんあるので迷います。
Monster GOというのがガンキューブの廉価版で、ルービックキューブよりも手ごろな値段になっています。
それでいて、マグネットは内蔵しているのです。
ガンキューブのラインナップは、上は1万円を超えるようなモデルもあるので、その中で(たぶん)最も求めやすい価格になっているMonster GOの性能は十分なものなのか。正直疑っていました。
実際にモノが届いて、プレゼントしたタイミングで触らせてもらったのですが、ただただ驚きました。
自分が持っているのが初期のルービックキューブだというのはありますが、それにしても、あまりに回しやすかったのです。
軽い力で、スッ、スッと回していくことができます。
マグネットがあるので、まず回したときにずれて止まることが稀なのですが、そのうえ多少のずれはそのままでも次の回転を行うことができます。
回りにくいののなにが良くないかというと、例えば以前の記事で紹介した手順では「右動作」という4つの回転を組み合わせた動作が出てきます。
- 右トリガー
- 右回転
- 左トリガー
- 右回転
という具合なのですが、右トリガーの回り方が不足して、次の右回転ができないとどうでしょう。
綺麗にピースの位置を整えてから次の右回転の動作に入るわけですが、整えている間に手順のどこまでやったか分からなくなってしまるということもあります。
最初は手順を覚えることが必要なので、「回転後にピースの位置を整える」というような、余計なことは考えなくてよいに越したことはありません。
よいキューブを使えば、その分早く上達することができるでしょう。
とにかく記録を縮めるのが目標で、「1秒でも速く6面完成させたい!」という場合には、もしかするとガンキューブの中でも上位の、自由にカスタマイズできるタイプのキューブが必要かもしれません。
ですが、そうではなく、「これまで6面揃えたことがないけど頑張って揃え方を覚えたい」というような初心者が使うには、Monster GO は十分すぎる性能を備えています。
もちろん、ルービックキューブを使うのに比べるとタイムも相当に短くできる可能性があると思います。
上位モデルは高価ですから下手な買い物はしたくないという意識が働くと思いますが、Monster GOであれば比較的手ごろなので、万が一もっと高性能なモデルが欲しくなっても痛手にはなりにくいです。
そして、これで十分であれば、背伸びして高価なガンキューブに手をだす必要もなくなります。
ガンキューブなどの高性能なキューブに興味のある方は、まず最初に試すものとして、Monster GOを自信をもってお勧めします。