2023年8月10日。
東京羽田にあるライブハウス、Zepp Hanedaにて、Tommy Emanuel(トミー・エマニュエル)さんのライブがありました。
こちらは会場について書いた記事です↓
日本人のギタリストだと、押尾コータローさんのようなスタイルで演奏をされる方です。
ギター1本でベースからドラムまで、バンドで演奏しているような音を生み出してしまいます。
こちらはYouTubeチャンネルです↓
ライブの様子が知りたい方には、こちらの動画がお勧めです↓
Live from 3rd & Lindsley (full show) – May 9, 2021 l Tommy Emmanuel
私は普段行くのがクラシックのコンサート中心なので、新鮮でした。
ライブハウスなので普段は席があったりなかったりなのだと思いますが、この日は指定席。
オーケストラで使われていそうな黒い座面の椅子が並べられていて、背もたれの裏に座席番号が書かれていました。
当日券があったようなのですが、おそらく二階のスタンディング席(というのか?)だと思います。
缶チューハイを飲み干して開演を待っていると、ステージ付近には写真を撮りうと人だかりができていました。
ステージに目をやるとスタンドにギターが2台飾ってあって、それが撮りたかったようです。
演奏中はもちろん撮影禁止なのですが、会場スタッフもその撮影は特に止めていない模様でした。
待ち時間にはBGMが流れていました。
インスト曲もありましたが、最後の方はクイーンの曲が流れていました。
ライブ開始が19時。
観客の大きな歓声でトミーさんが迎えられ、スタートします。
照明が頻繁に切り替わり、とても凝っていました。
この辺り、クラシックのコンサートとの大きな違いを感じました。
ギターは当たり前のようにピックアップを装着して、マイクも使われる。
そして、ギター1本の演奏と見せかけて、たまに歌も歌うといった具合で、飽きることのないライブでした。
曲は、知らないものが大半でした。
これはとても嬉しいことだと思いました。
私が知っている曲は古く、有名なものばかり。
そうでない曲が多いということは、今も新しい曲やアレンジを生み出し続けているということ。
アーティストとして立ち止まることを知りませんね。
知らない曲ばかりだったので、イントロだけ聞いてワァっと歓声が上がるのには参加できなかったのですが、聞き覚えのあるフレーズはたくさん出てきたので感覚的には知っている曲を聞くような安心感がありました。
演奏にはいろいろなテクニックが使われていました。
ギターを叩いてパーカッションの音を出す
左手だけでベースの音を演奏し、右手はパーカッション
ハーモニクスを織り交ぜてハープのような響きを出す
マイクを叩くパフォーマンス
ギターの表面板を擦って音を出す
ギターをドラム用のブラシで擦る
これはなんでなのかなあと思ったのですが、カポタストを2フレットに付ける曲が多かったです。
不満に思ったのは、ステージがよく見えないタイミングがあったことです。
客席を沸かせる演出の多くはステージでの動きを見せることが前提になっています。
(左手だけで弾いたり、マイクを叩いたり)
しかし、段差のない客席ではどうしても見えにくいタイミングがある。
クラシックのコンサートでも見えないことはあるのですが、ライブっぽいライブに比べると音の比重が大きいので、まだ許せる感じがします。
今回のライブの場合、後ろの方には申し訳ないのですが体を動かしてステージを頑張って見る感じになってしまいました。
最近はYouTubeでもトップアーティストのライブ動画は公開されることが多くなりました。
トミーさんとて例外ではありませんが、生のライブに行くと周りの観客との一体感だったり、巨大なスピーカーが空気を震わせるのを肌でダイレクトに感じられたり、ステージから受けるエネルギーの大きさは、パソコンの画面とヘッドホンから得られるものとは比べ物になりません。
新型コロナウィルスの影響でコンサートやライブが開かれにくくなり、開かれても人数が絞られる期間が長く続きました。
その期間で動画配信が活発になったというのもあって、私もネットで音楽を楽しむ時間が増えたのですが、改めて生で見て聴いて、肌で感じる音楽は良いものだと思いました。