クアデルノ

生活

電子ペーパーのクアデルノ(Quaderno)を使っています。

使い始めて2年くらいでしょうか。現在も問題なく使用できています。

クアデルノの活用方法

クアデルノ 楽譜

私の主な用途は、楽譜の表示です。

 

私はクラシックギターを弾くのですが、最近は弾く曲の楽譜はすべて入れるようにしています。

楽器をやっている方は分かると思うのですが、弾きたい曲がたくさんあると、都度楽譜を出すのが面倒になってきます。

 

1曲だけ何時間も集中して練習するのは難しいですから、「気分転換に別の曲も少し」となるのですが、そういうとき、楽譜をわざわざ探して出してくるのは手間です。

 

するとどうなるか。

 

楽譜を見ずに練習することになります。

すでに暗譜している曲なら良いですが、そうでないなら、

 

曖昧なまま、覚えている部分だけ弾く

 

ことになります。

するとどうなるか。

 

弾けるところは弾けるけれど、通して弾いてみると弾けないところだらけ

 

ということになります。

よくあるのが、いろんな曲の冒頭部分だけは弾けるけれども、全体を通して弾ける曲はほとんどないという現象です。

 

楽譜を出すのが面倒ゆえに、一番練習すべきポイントが練習されないで放置されてしまうのです。

 

そこで、電子ペーパーです。

 

メインで練習している曲の楽譜を当然入れておきます。そして、サブで練習している曲の楽譜も入れておきます。

気分転換にサブの曲を弾くとき、紙の楽譜と違って、ちょっとボタンを操作するだけで、簡単にその楽譜を開くことができます。

 

楽譜を取りに行くのが面倒という話とは別に、複数曲を並行して練習していると、譜面台の上が楽譜であふれてしまうという問題もあります。

 

曲集だと分厚いですから、何冊も重ねて乗せることはできません。すると、床とか、近くの机とかに楽譜が積みあがっていきます。

邪魔ですよね。

 

電子ペーパーを使えば、ピース(1曲だけの楽譜)とまではいきませんが、数曲しか入っていない薄い曲集くらいの厚みのスペースしか必要ありません。

 

 

ここまでは、自宅練習での利点です。

 

さらに、持ち運びの利点は、もはや言うまでもありません。

私が使っているクアデルノはA5サイズ(2年前なので旧型です)。とにかく軽いです。

こちらは同じサイズの新型↓

 

iPadなどのタブレットと比べても、とにかく軽い。

もちろん、紙の楽譜を持ち歩くより軽いです(なぜなら、曲集だと必ず弾かない曲まで入っていて、不要な曲の分の紙まで持ち歩くことになるため)。

 

A5サイズの難点は小さいこと。

視力によっては楽譜が見にくいでしょう。そして、見開き表示もできるのですが、それだとあまりに小さいので演奏に適さないです。

 

利点は小さくて軽いこと。

とにかく持ち運びしやすいです。

クアデルノ PDFに書き込み

クアデルノでは、空のPDFファイルを作ってメモとして使うことができます。

楽譜以外で私がよくやるのが、数学の問題を解くときのメモ書きです。

 

数学の問題って、お前は何者なのか?

 

と思われるかもしれませんが、別に数学を専門に勉強しているわけではありません。

YouTubeを見るのが好きなのですが、中学入試や高校入試の問題解説の動画って見たことありませんかね?

 

特に、一見簡単そうな図形の問題なんかを解くのが好きで、でも、わざわざそのために紙を用意するのは、これまた面倒ではないですか(どれだけ面倒臭がりなのか)。

クアデルノで1ファイル、数学問題用のPDFファイルを作っておいて、そういう動画を見かけたときには、そのファイルをメモとして使っています。

 

今見たら、2021年に作ったファイルが、現在48ページまでいっていましたね。

クアデルノとスマホの連携

クアデルノからスマホにファイルを送ったり、逆に、スマホからクアデルノにファイルを入れることができます。

 

ここで一つ不満を書いておきます。

NFC(Near Field Communication)という、スマホをかざすだけでデータのやり取りができる機能がついているのですが、私が使っている旧型のクアデルノでは、あまりに反応が悪くて使い物になりません(新型で改善されているのかは不明です)。

iPhoneの場合の対応方法は、クアデルノを「Wi-Fi アクセスポイント起動」して、iPhoneのWiFiでそこに接続します。

そうすると、iPhoneのQUADERNOアプリで、「クアデルノを探す」というところからクアデルノに接続できるようになります。

 

以前調べた時、Androidではできないと書かれていた気がするのですが、現在どうなっているかは分かりません。

(少なくとも旧型には)このような問題点があるわけですが、とにもかくにも接続ができます。

 

それで、スマホでダウンロードしたり、人から送ってもらったPDFファイルを、クアデルノの大きな画面で見ることができます。

そして、クアデルノで書き込みをしてからスマホに戻して、そのファイルを別の人に送ったりもできるわけです。

 

なかなかに便利だと思います。

iPadと比較した電子ペーパーの特徴

ここまで書いたようなことって、iPadでもできるんじゃないか?

 

そう思ったあたな。正しいです。

 

しかも、iPadならファイルを表示したり、書き込んだりするだけでなく、iPhoneで使えるようなアプリが入れられてゲームもできる。

 

iPad使った方が良いのではないか。

それも一理あります。

実際、プロの音楽家のコンサートを見に行くと、近年電子楽譜を使われる方も増えているのですが、ほぼiPadです。

 

ごくごく僅かに電子ペーパーのグイド(GVIDO)。

グイドは楽譜として使うために開発された電子ペーパーで、A3見開きが表示できるように、A4画面が2つ並んだ折りたたみ式。

 

そして、クアデルノは対応していない、フットペダルによる操作に対応しています。
(フットペダルに対応していないと、譜めくりの関係で、演奏会で使うには致命傷です←クアデルノは演奏会向きではないということ)

 

 

それでも普及しなかったのは値段のためでしょう。GVIDOはiPadが買えるくらいの値段です。

でも、できることは遥かに少ない。

そこまで出すならiPadを買おうと思う人が大半だとしても、なんの疑問もありません。

 

クアデルノはそれに比べると価格は控えめ。iPadを買うよりははるかに安いです。シンプルな機能しかないとしても、それなりに納得できる価格帯ではないでしょうか。

少し話がそれたのですが、そもそも電子ペーパーには、iPadなどの通常のタブレット端末とは全く異なる特徴があります。

画面が光らない

電子ペーパーの特徴の一つが、画面が光らないということ。バックライトを点灯できる製品はあるのですが、光らないのがデフォルトです。

iPadやスマホは、画面が光らなければ何も見えません。電子ペーパーは紙と一緒で、周囲の光の反射によって見ることができます。

なので、目に優しいのです。

夜中にまぶしい画面を見ると脳によくないと言いますが、電子ペーパーに関しては本を読むのと大差ないでしょう。

電池の持ちがよい

もう一つの特徴が、電池のもちが良いことです。画面が光らないことにも関係しますが、電子ペーパーは表示し続けるのに電池を消費しません。

画面を書き換えるときにだけ消費するのです(実際には、多少の待機電力はあるかと思います)。

iPadはどうでしょう。画面をつけている間は、ずっと電池を消耗していきます。

電子ペーパーはそうではありません。画面をつけっぱなしで放置しておいても、まったく問題ないのです。

使い方にもよりますが、1週間に1度充電すれば十分なくらいです。

楽譜におすすめな電子ペーパー

クアデルノはフットペダルに対応さえしてくれれば自信をもって楽譜利用におすすめできるのですが、現状対応していないのでおすすめできません。

私が楽譜として使っているのは練習用だからです。私は曲を通さずに弾けないところだけ取り出して部分練習するのがメインです。そのため、練習中は譜めくりが必要ないのです。

 

しかし、演奏会などで使う場合、1画面では譜めくりが必須になってくるので実用に耐えません。

紙なら、A4を3枚なら譜面台に乗せられます。クアデルノで同じ曲をやるなら譜めくりが2回です。A4モデルでも1回。

フットペダル対応なら手を使わずに譜めくりできるのですが、非対応なので手で譜めくりが必要。しかし、その反応もあまりよくないです。

 

フットペダルに対応している電子ペーパーは、前述したグイドと、もう一つ、ブークス(BOOX)です。

グイドが販売停止となった今、電子ペーパーで、演奏会でも使える製品となると、ブークス一択になると思います。

私も、次に電子ペーパーを購入する際には、ブークスを検討したいと思っています。

ブークスは(電子ペーパーにしては)少々重たいのが難点ですが、android OSで、タブレットとしても使える高機能な端末です。

新モデルのBOOX Tab Xはすでに一度売り切れになったそうで(すぐに入荷するみたいですが)、期待感をもって市場に受け入れられているようです。

私もほしいです。

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